ダイアローグの可能性-「ロスト・イン・オーシャン 消えた大陸」

F0031929-E935-407F-A742-9A73FAED3840.jpeg カウンセリング

こんにちは。キラです。

アメリカドラマ好きの私が

今年の夏休みに入ってから

毎日のように見てしまったドラマがあります。

なぜか毎回イラついて

今日こそは

見るのをやめようと思うのに

ずるずると見続けてしまいました。

なぜだろうと思っていたら

何となくわかったことがあったので

記事にしました。

そのドラマは

私がいつも見ているアメリカドラマではなく

スペインのドラマで

「ロスト・イン・オーシャン 消えた大陸」です。

この記事には内容のネタバレを含みます。

目次

 

 

 

1.ロスト・イン・オーシャン 消えた大陸

このドラマは

ある実験の失敗によって起きた

地球規模の惨劇で

一夜にしてほとんどの大陸が

海に沈んでしまった世界に取り残された

20人の若者と船員たちの未知の航海を描く

サバイバル海洋ミステリーです。

最初タイトルとあらすじを見て

私の好きなSFドラマだと思って見始めました。

主人公の若者たちと船員が乗っていたのは

北極星号(エストレーリャ・ポラール号)です。

若者たちは個性豊かな研修生たちで

共に2カ月間の航海に出発しました。

でも最初の目的地である港に到着直前 

彼らを乗せた船は

激しい嵐に見舞われ海に取り残されてしまいます。

さらに船のナビゲーションシステムが

突然停止し通信が途絶えます。

実はジュネーブで行われていた

粒子加速器の起動実験が失敗し

陸地では想像を超える大惨事が起きていたのです。

その大惨事とは

地球上の大陸が人もろとも

消えてなくなったというものでした。

それを知った彼らは

唯一残ったとされる陸地である

ある島を目指して航海を続けることになりました。

その航海にはさまざまな苦難が待ち受け

出来事にはさまざまなミステリーが

散りばめられています。

それに加えて

船内では愛憎劇が繰り広げられていきます。

2.ミステリー?SF?

ジュネーブで粒子加速器の実験が行われ

それが失敗して世界が消滅するというのも

失敗を想定して人類存亡のための

アレクサンドリア計画というものが

存在していたという設定はSF的です。

そしてこのドラマは

私の好きな一話完結ではなく

1話の終わりに謎が提示されて

次の話に誘う作りになっているところは

ミステリーです。

しかもストーリーの至る所に

謎が散りばめられていて

ドラマを見ている間中

もやもやします。

だからその謎の答えが知りたくて

見続ける感じです。

さらにミステリーは出来事や状況だけでなく

人物たちの過去もそれぞれ謎に満ちています。

ただ人物たち自身は

日々の人間関係に悩む

どこにでもいる人たちです。

3.私がイラつく理由は?

その人物たちの日々のかかわりや愛憎劇が

毎回丁寧に描かれていますが

その彼らのやりとりに

なぜかイラついてしまいます。

9F13C614-8647-4EFD-A6C6-056498DC1253.jpeg

人類滅亡や未知との戦いという緊迫した状況でも

彼らは相変わらず人間関係にこだわって語り合い

その結果分かり合って歓喜したり

相手の言葉に傷ついて意気消沈したりを繰り返します。

思ったよりSFっぽくないし

人間関係がドロドロと描写されていくので

あまり好きなドラマではないのだと思います。

加えてスペイン語なので

耳慣れなくて疲れます。

いつもなら数話見てやめてしまう類のドラマです。

でもそんなイラついて好きでもないドラマを

しかも一話が1時間を越す長さなのに

しかもシーズン3まで全46話あるのを

最後まで見てしまいました。

なぜこんなにイラつくののだろうとか

なぜ好きでもないのにずっと見てしまうのだろうとか

疑問に思いながら見続けました。

4.ダイアローグ

偶然それらの答えのヒントを

ドラマがあと10話くらいで完結する

というところで受けた

ある講座の中に見つけました。

その講座ではブログの書き方を学び

さらに人生や生き方についても探求していきます。

今回はダイアローグについて学びました。

その講座を受けながらこのドラマは主に

ダイアローグで構成されているのだと気付きました。

ダイアローグとは

「対話」を意味し

アメリカの物理学者デビット・ボームの定義によれば

「考えをはっきりと述べつつも

自分の主張や立場に固執することなく

互いの言わんとする意味を深く探求する会話」のことだそうです。


一般的には

自分と相手との思考プロセスに注意を払い

相互理解と共通の理解を

見いだすために有効とされる

コミュニケーションツールです。

会話は2人以上で

おしゃべりや情報交換を楽しむもので

ディスカッション(議論)

相手を説得し結論を出すことを目的としているので

ダイアローグとは違います。

登場人物たちは

それぞれ独自の価値観をもっていて

何かあると誰かに

自分の感じたことや考えを

思いつくままに語っていました。

偏見に思えるようなことも

平気でどんどん口にするし

自分の独りよがりだと思えるような思いも

どんどん口にしていきます。

聞く方はそれを否定することなく

また同じように自分の考えや思いを言うのです。

このドラマでは

SFとミステリーが交差する状況の中で

登場人物たちが

お互いが言いたいことを言い合って分かり合っていく場面と

相手の言っていることが理解できなくてモヤモヤしている場面を

延々と演じていくのです。

その会話でもなく

議論でもない

延々と続くかのような言い合いに

私は戸惑っていたのかもしれません。

事実を的確に語ったり

理論的に根拠を明らかにして考えを語るのではなく

自分の価値観そのままの考えや

湧き上がる感情そのままを語り合うことに

私はイラついていたのだと思います。

本人がいないところでも

その本人との関係の悩みを

その本人の考えや気もちを憶測して

別の人に話す場面は特にイラつきました。

でも今回のセミナーを受けてはっとしました。

彼らがこのドラマで延々と繰り広げていたのは

対話ダイアローグだったのです。

5.ダイアローグの可能性とは

このドラマでは

登場人物たちのダイアローグが

数ヶ月前には

顔も合わせたこともなかった他人の彼らを

家族のようにつなぎました。

そんなことを考えていて

自分がこれまでほとんど

ダイアローグということを

してこなかったということに気付きました。

私が普段人と交わしているのは

会話と議論と

議論を避けたり自分の感情を隠したりするための

曖昧なあいづちでした。

あまり好きではないドラマを見続けたわけですが

確かにミステリーに誘われて

見続けたというのもあったと思います。

でも私はきっと

彼らのダイアローグが導く

可能性の結末を知りたかったのです。

442D2A7C-C6DA-40DC-A4C2-28FCB6A0DFE7.jpeg

登場人物たちが

実験の失敗でも消えなかったわずかな陸地に上陸して

387日後の場面が描かれて物語は唐突に終わってしまいます。

いくつかの謎は解き明かされずに終わります。

対話を続けた彼らはサバイバルに成功し

人間関係の部分もハッピーエンドです。

ダイアローグは

確かに彼らを深く繋ぎました。

彼らの希望は

わずかに残った陸地と他の生存者たちとして

描かれていましたが

実はお互いの存在だったのです。

このドラマは

製作者たちは意図していなかったかもしれませんが

人間関係におけるダイアローグの可能性を

確かに見せてくれました。

そしてそれは

カウンセリングの可能性に

つながるのかもしれません。

あなたは親しい人たちと

対話ダイアローグをしていますか。

あなたは対話をしていますか。あなたと対話をしてみたいです。
また、私の記事への意見を
メールしてください。
その他質問でも感想でも何か一言でも
haruandarya@aol.com へお願いします。
またはこちらからでもどうぞ。
お返事は必ず書きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました