こんにちは。
キラです。
今回は私がこのブログで
繰り返し書いていることについて
考えを深めてみました。
それは人間関係をうまく築けず悩む人や
人を助けたいと思いながら人
とのつながりをつくることができず
悩む人を支援したいということについてです。
さまざまな人が集まり
お互いが理解し合い支え合う
共生社会のモデルのような
コミュニティをつくりたいということについてです。
1.社会的存在
人間は社会的存在といわれています。
人間は相互に多種多様な関係を結んで
社会を形成していて
全くの孤立状態では生きていけないからです。
約2300年くらい前にも
アリストテレスが
「人間は社会的動物である」と言いました。
原始時代から現代まで
人間は一人では生きていけないという
基本的なあり方は変わらないといえます。
人間は「個人」であると同時に
社会のなかで
他者との相互関係によって存在しています。
さらに現在ではSNSの広がりとともに
その相互関係は複雑になりました。
でも人間社会にあって
人は誰もが人とのかかわりを求め
自分を受け入れてくれる集団に所属したいと
切望しているということは変わっていません。
そんな中で人間関係に問題を抱え
傷つき悩み疲れている人たちがいます。
人の助けになりたいと思いながら
かかわり方がわからなかったり
人との関係で深く傷ついた経験があったり
コミュニケーション障害があったり
する人たちの悩みは深いです。
そのような人たちが
理解し合い助け合う人間関係をもつことができたら
またそのことが自信となり
さらに幸せな人間関係を広げていくことができたら
理解し合い助け合うことのできる集団に所属することができたら
人生は楽しく満たされたものになると思います。
2.理解し助け合う集団づくり
ある中学校の3年生の担任の時の話をします。
①学級編成
中学校では新年度に向けて
3月中旬に学級編成をします。
生徒同士の人間関係を考慮し
どのクラスも
担任にとっての難易度が同じ程度になるように
誰が担任してもいいように
クラスを編成します。
そして学年教員で話し合って
一クラスずつ担任を決めていきます。
その年も同じにしたつもりでしたが
なぜかクラスの一つに
誰が見ても面倒だと思うようなクラスがありました。
男子にも女子にもアクの強い個性的な人が多く
指導が困難そうな人も多いような気がしました。
いまさら編成替えをする時間はないということで
初めて来た人や初めてその学年に所属した人を外して
くじを引くことになりました。
そうするとくじ運が良かったことはないのに
見事に当たってしまって
その面倒そうなクラスの担任になりました。
特に女子が濃かったので
男の先生たちはみんな
胸を撫で下ろしているのがよく分かりました。
中学生の女子は男の先生には容赦なかったからです。
面倒なことがたくさん起こりそうな予感しかないので
がっかりしましたが
リーダーの生徒を見て元気が出ました。
男子のリーダーも女子のリーダーも
人をぐいぐい引っ張っていくような
リーダーの模範のような人ではありませんが
友達思いで大変な努力家だったからです。
②学級づくり
学年は全部で7クラスあり
私のクラスは3年6組でした。
私はすぐにこの二人に
私のつくりたいクラスがどのようなものか話しました。
クラスのみんながお互いを理解し合い
支え合うクラスにしようと言いました。
一番指導困難とされていたのは一人の男子生徒で
落ち着きがなく衝動的で問題行動もあって
1年のクラスも2年のクラスも学級崩壊に近い状態に荒らした
中心的な存在の生徒でした。
指導困難NO.2は女子で
大人を斜めから見るような感じでした。
彼女はある男子と付き合っていました。
私のクラスのNO.1男子のように活動的ではないけれど
学校外で問題行動の最も多い男子でした。
その男子は教師に反抗的な生徒でした。
その他自己主張が激しく
人の話を聞かない人たちが半分以上いました。
そしてアスペルガーの男子が一人いました。
新学期が始まるとすぐに
自己主張が激しい生徒たちが本領を発揮して大変でした。
私が担任すると
それでなくても個性を主張し始める生徒が多く出てきて
にぎやかになるのに収集がつくのかとか
この先どうなることかとか考えてため息が出ました。
リーダーの二人に代議員になってくれるよう頼みました。
朝の会も帰りの会も学活も全て彼らに司会をしてもらい
彼らにリーダーとしての自覚と自信をもたせ
みんなにも彼らがリーダーであることを意識づけました。
班長を決めて
代議員を支えるサブリーダーの役割を担わせました。
代議員は1年間を通してずっと同じ二人がなってくれましたが
班長は班がえのたびに決めたので
同じ人が続けてなることもありますが
サブリーダーの力をもった生徒は増えていく計算でした。
クラスを6つの班に分けて
机を向かい合った形にくっつけて座らせて
授業もできるだけその形で受けさせました。
授業担の先生にお願いして
授業の中で1回は
問題を与えて班で話し合う時間をつくってもらいました。
もちろん集中して話を聞かせたい時は
指示を出せばすぐに
全員が机を前に向けるように指導をしました。
床に印をつけたので速やかに隊形を変えることができました。
問題が起こるとすぐ
班長会を開いて討議させました。
行事の取組もまず班長会で原案を作らせました。
もちろん班長会の司会も代議員たちです。
班長会の時にはそういう討議をするだけでなく
問題をかかえるクラスメイトのことを話して
理解を共有したり
自分たちでできることを自由に出し合わせたりもしました。
③理解し合い支え合う
まずリーダーたちに
友達を理解して支えようとする意識が育ちました。
向かいあって座っていることで
班の人たちとたくさん話をすることができます。
生徒たちは授業での話し合いや
休憩時間や昼食時の他愛のない話など
話をする機会が増えるごとに
お互いの理解を深めているようでした。
もちろん許可された話し合い以外の授業中の私語は
みんなの不利益になることを常に指摘したので
私語で授業が崩れるということはありませんでした。
生徒の手に余る指導困難な生徒は
私が個別指導をしてリーダーたちを助けました。
リーダーの二人の友達を思う気もちが
他のリーダーたちにも広がって
友達を支えたいという気もちをもつ生徒が増えてきたので
その指導困難な生徒たちも
リーダーたちの思いに応えようとするようになってきました。
とくに学級崩壊のようにクラスを荒らした男子は
リーダーの生徒を慕うようになり
リーダーもサッカーチームに入っていて
サッカーが得意でしたが
そのリーダーと
サッカーで他県の有名高校に推薦で入るような
アクの強い遊びのリーダーと
その仲良しを加えた3人と
4人で一緒に行動するようになり
落ち着いていきました。
女子のリーダーは陸上部の部長で
陸上部がクラスに4〜5人いて
リーダー以外の女子陸上部員はアクが強かったのですが
部長を信頼してよくまとまっていて
このグループと指導困難な生徒が仲良くなって
やっぱり落ち着いて柔らかくなりました。
とは言っても唯一反抗されてやり合ったのは彼女でした。
仲良し集団はいくつかありましたが
班やクラスで活動する時は
その集団でまとまって協力して活動する意識が育っていたし
同じ班になった人とたくさん話したことで
みんな誰とでも話せるようになっていました。
ここまでになるのにそんなに時間はかかりませんでした。
6月頃までにはほぼ目標のクラスはできていました。
このクラスの例は
多種多様な人同士が理解し合い
支え合う集団をつくることができるという
可能性を示していると思います。
それがなぜ成功したのかを
次の記事でまとめてみたいです。
またそのクラスが
アスペルガーの男子生徒を
どのように変えていったかについても話します。
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