自己肯定感を高めて生き方を変える その3 ある生徒の話③

5A02286C-EB8B-40D1-BC39-D205FFC107E7.jpeg 生徒のこと

こんにちは。キラです。

Mの話もこれで最後です。

今回の記事も

前回の記事の続きです。

彼が中学校を卒業してからの話です。

目次

1.Mの彼女

たいていの生徒は

卒業後は

あまり会うことはなくなりますが

Mの場合は

卒業してからもよく会っていました。

私は初任校4年目に

担任をし始めてからは

女子テニス部の顧問でした。

その時の部長と

Mが付き合っていたこともあって

二人でよく学校にも

私の家にも来ました。

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そのテニス部の部長も

容姿端麗で頭も良く

スポーツなど何に関しても

能力の高い生徒でした。

彼と違っていたのは

彼女は努力家で前向きだったし

思いやり深く

友達もたくさんいたことです。

スーパーガールでした。

並ぶと似合いのカップルでした。

Mが卒業後

彼女と付き合い始めたと聞いて

とても安心しました。

私は彼女に

全幅の信頼を置いていたからです。

彼女なら彼を理解して

支えることができるのではないかと

思ったからです。

彼女のことは次の記事で

詳しく話したいです。

高校に入ってからも

Mは野球部に入りました。

部活としてはきちんとしていましたが

あまり強くないチームだったので

やはりチームの中心的な存在として

中学校と同じような感覚でできたようでした。

高校時代の彼は

本当に高校生らしい生活を

満喫しているように見えました。

高校の2年の終わりだか

3年の初めだか忘れましたが

Mが中学校にやって来て

「大学に

行くのはやめた。」

と言いました。

彼は

「自衛官になる。」

と言いました。

「親父を超える」ために

彼が選んだ

彼にとっての

最善の進路だったのでしょう。

私はそれを聞いて

よくこんなことを

思いついたものだと感心しながらも

自衛官は

昇任試験のようなものを

定期的に受けて

位のようなものが上がっていくと

聞いていたので

大丈夫だろうかと

少し不安になりました。

それでそこを卒業したら

幹部候補生になれると知っていたので

「だったら防衛大学校にいけばいいのに。」

と言うと

「高校の担任にも勧められたけど

早く自立したいので

防衛大学校には行かずに

実力で叩き上げの幹部になる。」

と言いました。

2.海上自衛隊

彼は採用試験に合格して

一般曹候補生となり

海上自衛隊に配属されました。

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Mには中学校の時から

「親父を超える」ことのほかに

もう一つ夢がありました。

GT-Rに乗ることです。

配属が決まってから

濃いグレーのGT-Rを買い

それに乗って

中学校のクラスの友人と3人で

私の家に来ました。

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私はその頃GT-R

どんな車かも知りませんでしたが

初めて近くで見たり乗せてもらったりしましたが

かっこいい車で驚きました。

彼はとても誇らしげに見えました。

その頃には

残念ながらテニス部の部長とは

別れていました。

でもいい友達で

別れてもよく会っていると

言っていました。

いい相談相手だとも言いました。

その後も

何度か友達と一緒に押しかけてきて

いろいろと仕事の話を

してくれました。

海外の任務に行った話が

面白かったです。

パスポートがなくても外国に行けて

わりと自由時間も多くて

自由に出歩けると言っていて

意外に思いました。

今度特別に

自分の乗っている艦艇を

見学させてくれるとかも言ってました。

でも

彼も任務が忙しく

私もなかなか休みがないので

艦艇の見学はかないませんでした。

自衛隊に入ってからも

彼は充実した感じに見え

私は安心していました。

昇任試験にも

順調に合格しているようでした。

ある時M

彼女だったテニス部の生徒と

あと2人の同級生と一緒に

私の家にやってきて

私の知らない女性と

結婚することになったと言いました。

結婚式はしないけど

アメリカに新婚旅行に行って

それらしいことはやるとか

言っていました。

その時気になったのが

「成り行きで結婚することになった。」

と言い、さらに

「自分にはこのくらいが

ちょうどあっている。」

と言いました。

もっと何か言いたい感じでしたが

なぜか深掘りしては

これから家庭を築いていく決心をして

結婚することにした彼の気もちを

揺らがせてしまうような気がして

彼が話すのを遮るように

とても喜んだふうに

ただお祝いと励ましの言葉を言いました。

結婚してからは

Mは私の家に来なくなりました。

結婚して幸せで

仕事も忙しいのだろうと思っていました。

3.突然の訃報

何年か経った頃

突然同級生の一人から

Mが亡くなったという連絡がありました。

車の事故だそうです。

すぐに理解することができず

ただ驚いて言葉が出ませんでした。

その知らせてくれた生徒が

お葬儀の場所と日時を言うのを

頭は真っ白なのに

惰性のようにメモをしていました。

それから次の日の葬儀に行くまでのことは

全く覚えていません。

何だか悪い夢を見ている

感じだったような気がします。

お葬儀場の光景は

はっきりと記憶しています。

彼の幼い男の子を

お母さんが抱っこしていて

隣で若い奥さんが

うなだれていました。

お葬儀のあと

母さんに話しかけると

懐かしがってくれました。

お父さんがいたかどうかは

覚えていません。

なぜかお父さんの記憶はありません。

そのあと列席していた同級生たちが

近づいて来て話をしました。

その時ある生徒が

「自衛隊の同僚や上司の人の参列が

少ないのがおかしい。

普通はすごい数の参列者だろうに。

これは普通の事故死じゃないと思う。」

と言いましたが

何のことかわからなかったし

その時はやっと現実が押し寄せて

女子たちと泣きじゃくっていたので

聞き流した感じでした。

それから10年くらい経った

以前の記事に書いた今年の夏の食事会で

Mの同級生たちに

Mはなぜ死んだのか。」

と聞きました。

事故で死んだと知ってるのに

なぜかそう聞いていました。

するとその一人が

「自殺だったらしい。」

と言いました。

私はその答えをなぜか

知っている感じで

それを聞いて

「やっぱり。」

とどこかで思っていました。。

理由を聞くと

「詳しいことはわからないけど

自分の部下が死んだらしい。

そしてそれが自分のせいだと

思ったんじゃないかと思う。」

と言いました。

4.Mはなぜ死ななければならなかったのか

私はMが苦しんでいる時に

何も知らず

いつもの日常をすごしていました。

だから私の推測です。

Mの部下が

どのような事故で亡くなったのかは

わかりませんが

彼は自分の何かのミスが原因で

事故が起こったと

自分の責任で彼を死に追いやったと

思ったのだと思います。

普通は責任を感じても

全て自分のせいだとは考えないと思いますが

彼は考えたのだと思います。

彼は自分に力がないから

事故が起きたと思う人だからです。

そして普通は誰かにそれを話して

自分の気もちを整理したり

周りから共感してもらったり

慰められたり励まされたりして

少しずつ楽になっていくのだと思います。

でもMは人を信じてないので

自分の深い絶望感を

誰にも打ち明けることがなかったのでしょう。

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私は彼が中学校で少し変わって

そのまま良い方向に成長して

明るくなったと安心していました。

自分が安心したかったのだと思います。

彼が卒業してからも

会いに来ていた本当の理由を

私はわかっていなかったのではないかと

思います。

彼が私に会いに来る時は

何かに落胆して

助けを求めていたのかもしれません。

彼女だったテニス部の生徒がある時

Mは本心を見せない。」

と言ったことがありました。

彼の自己肯定感は低いままで

きっと彼は心の奥底で

「自分はダメな人間だ。

人は自分の本当のことを

決してわかってくれない。」

と中学校の時と同じように

叫び続けていたのだと思います。

私はその彼の叫びを
聞こうとしていませんでした。

彼の死で考えたこと

あの時の私の力では

彼を救うことはできなかったことは

わかっています。

Mが中学生の時

彼の話を聞いて

気持ちに共感して理解しても

私は

彼の自己肯定感を高める方法を

知りませんでした。

自己肯定感の低さが

人の運命にかかわることも

知りませんでした。

夏に卒業生と会わなかったら

Mのことはずっと

考えないままだったと思います。

実際これまで

ずっとそうしてきました。

でも今回こうしてMのことを思い

深く深く考えたことで

誰かのために

Mのような誰かのために

今の私には

できることがあることに

気づきました。

そしてもっともっと

知識や力を

付けていこうと決意しました。

次の記事では

どのようにして

自己肯定感を高めたらいいのかについて

考えて行きたいです。

これを読んでいる皆さんにも
いっしょに考えて欲しいです。
どうやって自己肯定感を高めるのか
いっしょに考えましょう。
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その他感想やご意見何でも大丈夫です。
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