自己肯定感を高めて生き方を変える その2 ある生徒の話②

01DDC0A2-85DE-4F9F-A347-688B7C62BC57.jpeg 生徒のこと

こんにちは。キラです。

今回も前回の記事の続きです。

Mとお父さんについて話します。

目次

1.父への反旗

Mの家に家庭訪問をするのは

たいてい家庭で揉め事があった時か

夜間の徘徊に関する時でして。

彼は中学校に入ってから

お父さんに反抗するようになりました。

最初はふてくされた

態度を取るようになって

そのうち

暴言を吐くようになって

言い合いになるようになったそうです。

1の半ば頃になると

その諍いの後

家を出て夜中に帰ってくるようなことも

するようになったそうです。

それはMの態度や

だらだらして

勉強しようとしないことを

お父さんが注意するるといった

些細なことから始まるのだそうです。

最初の頃は出て行ったM

お母さんが心配して

探し回っていたそうですが

12時には帰ると言って

帰るようになったので

探さず帰りを待つようになったそうです。

Mはお父さんが寝てから帰り

お父さんが仕事に行ってから

起きて朝食をとって

お父さんと

顔を合わせないようにしていました。

でもそんな行動をするM

お父さんは怒りを募らせていき

Mに対してちょっとしたことで

激怒するようになってききました。

2.Mと父

Mのお父さんも

Mと同じように見かけが良く

身長が高く恰幅もいいので

威圧される感じかありました。

お母さんは線の細い

可愛らしい人でした。

お父さんは家庭の

専制君主のような感じでした。

家はお父さんを中心に回っていました。

小さい頃はそんなお父さんを

Mは尊敬して慕っていました。

Mはものわかりがよく

素直な良い子だったそうです。

そんなMにお父さんは

常に勉強に関しても

スポーツに関しても

高いレベルを要求したそうです。

そしてよく言った言葉が

「この程度ではダメだ。」

だったそうです。

お父さんとしては

励ましの言葉だったかもしれませんが

彼にとっては

休むまもなく次へ次へと

駆り立てられる言葉でした。

彼がそれらを達成しても

お父さんは当たり前だと言わんばかりに

褒めることもなかったそうです。

小学校高学年くらいから

少しずつMにできないことが

出てきたようです。

できないというより

賢いMには

お父さんを満足させる結果にならないと

早くから分かるようになったのだと思います。

それでもM

お父さんに見放されるのが怖くて

がんばったそうです。

お父さんに「ダメだ。」と言われるごとに

出来ないことがあって落胆するごとに

Mの自己肯定感は低くなっていきました。

ここでもし失敗を想定して挑み

失敗しても気を取り直して

やり方を変えて挑戦したり

時間をかけて準備したりすることを

学んでいたら

それでも大丈夫だと思うことができていたら

失敗してもいいんだと思うことができていたら

Mは失敗を乗り越えられたのだと思います。

でもお父さんの期待に

応えられないと感じたM

逃げるしかありませんでした。

だからMは中学校に入ってから

不良の生徒たちと仲良くなったり

お父さんに反抗するようになったりして

いったのだと思います。

私が担任したときには

いい子の面影はほとんどなく

不良に片足を突っ込んだ

暗く感じの悪い生徒でした。

私が会った時はもうすでにお

父さんの支配から脱しようと

もがいていました。

2の夏ごろ

頬にアザをつくって登校したMに

理由を聞くと

「親父に殴られた。」

と言いました。

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話を聞くと

やはり些細なことから喧嘩が始まったけど

お父さんが

「つまらんやつに成り下がった。」

と言った時

気付いたたらお父さんに

つかみかかっていたそうです。

お父さんは暴力を振るう人ではありませんでしたが

取っ組み合いの喧嘩になり

お父さんが殴ったということでした。

お父さんも負けるわけにはいかなかったのでしょう。

その日の夜家庭訪問をして

お母さんと話しました。 

お母さんは

どうしていいかわからないという感じで

泣いていました。

「親父に会いたくない。」

と言って Mは出ていましたので

学校に戻って

1年の時Mの担任だった男の先生と

いつもたむろしている川縁に行きました。

その男の先生はその学校も長く

生徒指導部長でもあり

指導力のある先生でしたので

不良たちも一目を置いていて

そこにいた不良たちが寄ってきて

その先生と話し始めました。

だから私は

 Mとゆっくり話ができました。

 Mは自分には

「生きている意味がない。」

と言いました。

2でそんなことを言う子がいることが

悲しかったです。

でもその言葉は

彼の助けを求める声だということも

感じました。

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その時は彼の話を聞くことに

集中しましたが

「生きる意味があるかないかは

まだわからない。

力を貸すから

やれることからやっていこう。」

みたいなことを言ったと思います。

その頃の私には

そう言うことが精一杯でした。

この事件のあともしばらく彼は

近寄りがたいオーラを発していました。

でも前田智徳選手を好きな生徒だけは

なぜか彼がどんな様子でも

お構いなく近づいていくので

Mの憂鬱の壁を崩す突破口はいつも彼でした。

こんなことと

行事などで活躍することをを繰り返して

Mは少しずつ変わっていきました。

Mはクラスの友達との関係が

深まれば深まるほど

少しずつ明るくなっていくように見えました。

3.Mの進路

修学旅行が終わったら

本格的に進路を決めて

その目標に向けて

受験勉強をしなくてはいけません。

ほとんどの生徒が

夏休みまで部活をしますが

3年の夏休みは

部活と学習を両立させなくてはいけません。

夏季講習に行く生徒も沢山いました。

夏休みを前に

部活をやめる生徒もいました。

でもMは授業で聞いて

試験前に勉強するだけで

テストの点が取れるので

成績は良かったです。

Mは部活は休まず

真面目にやっていましたので

夏休みも真っ黒になって

最後まで試合に出ました。

彼は運動能力が高かったので

レギュラーでショートで4番打者でした。

お父さんは部活のことは

あまりあれこれ言わなかったようです。

顧問の先生が偶然

お父さんが中学生の時も顧問だったそうです。

お父さんと同じ学校に行って

「親父を超える。」

と言っていた Mでしたが

「同じ学校に行くと親父が喜ぶし

また比較して威張られるのがオチだからやめる。」

と言いました。

そして「違う道で超える。」

と言いました。

彼は普通科の進学校を選びました。

4.Mの自己肯定感の変化

部活を引退してからM

塾に通って勉強するようになりました。

「別に行きたくはなかったし

必要もなかったけど

親父と顔を合わせなくてすむ日が

できるから行っている。」

と言いました。

でも塾の成果はあって

十分良かった彼の成績は

うなぎ上りに上がって行きました。

でもたまに

川縁にはたむろしていたようです。

塾のない日に

お父さんから逃げていたのかもしれません

余談ですがMの変わりようと

暗い感じを心配したお母さんが

彼を霊能者のところに連れて行ったらしいです。

そうするとその霊能者は

「川にいたたくさんの人の霊を

彼が引き連れている。」

と言ったらしいです。

怖い話です。

今必死でその頃のMを思い出しても

その頃に知らなかった

「自己肯定感」と言う概念で

彼の変化を測ることは難しいです。

その頃でも彼はやはり

「オレなんか

と言っていたし

やはり期待のハードルは低かったです。

何かをきっかけに

糸の切れた凧のように

飛んでいってしまいそうな

危うさはやはりありました。

ただ

「友達からの信頼」

と言うことに関しては

意識が変わったのを感じました。

11月くらいから

クラスの有志で朝勉強を始めましたが

自分も教えるから

朝早く来て勉強会をしようと

提案したのはMでした。

Mの呼びかけで始まった朝勉でした。

最初の頃のMだったら

自分が教えるというふうなことも言わないし

そんな意見を言って

受け入れられないと思って提案なんてしないし

何と言っても

自分が人の役に立つという発想は

浮かはなかったと思います。

最初は5人くらいだった朝勉も

Mたち成績の良い生徒の教え方がうまく

よくわかるというので

毎日20人近くが

朝早くやって来るようになりました。

その様子にMも喜んでいました。

実はこの朝勉強会の

感動秘話があるのですが

Mが主人公ではないので

またの機会にお話しします。

そうして3

Mは希望する普通科の進学校に

合格しました。

朝勉強会に来ていた生徒たちも

希望する高校に合格しました。

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実は進路指導の時に

生徒と保護者と話し合いを重ね

それぞれの力に合った

高校を選んで受験するので

合格は当たり前と言えば当たり前ですが

勉強しなかったら失敗するので

やはり朝勉の成果はありました。

何より勉強を教え合っただけではなく

みんなで励まし合い

勇気付けあったことも

成果につながりました。

Mたちは胸を張って卒業していきました

Mの話はまた

次の記事に続いていきます。

次はM

高校生から社会人の時の話です。

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