子どもたちの幸福のための進路指導について考えたこと

299B0AAE-F159-45C4-924B-98FFDFFAD06B.jpeg 生徒のこと

こんにちは。

キラです。

みなさんはどんな時に幸福を感じますか。

どうすることで大切な人の幸福に

貢献できると思いますか。

来週私が担任した男子生徒が

紆余曲折を経て

中学校からの夢だった

ヘアーサロンを開業します。

彼の達成感に満ちた報告を聞いて

感動して泣きそうでした。

彼は何度か人生の階段を踏み外しました。

でも彼は中学校の時の友人たちの手を離さなかったし

友人たちも彼を支え続けました。

彼は幸福が何であるか

本能から知っていたようです。

そんな彼の新しいスタートに

私はお花をもってお祝いに行きます。

今回はそんな彼のことを思って

これまで担任してきた生徒たちの幸福のために

私は何かできたことがあったのだろうかと

記憶をたどりながら

考えたことを書きました。

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目次

 

 

1.障害をもった生徒の進路指導

障害をもった生徒たちとかかわって

10年近くが経ちました。

保護者たちと話す機会がたくさんありますが

どの保護者も進路について

最も不安に感じています。

いずれ一人で生きていかなくてはならないであろう

我が子のことを思わない日は無いのです

どの保護者も口を揃えて言うのは

「自分が病気になったり

認知症になったり死んだりしたら

この子はどうなるのかと思う。」

ということです。

「一緒に連れて死のうかとも考えてしまう。」

とまで言う人も少なからずいます。

私たちはそんな保護者の願いに応えて

生徒達と保護者の望む進路を達成するために

生徒を鍛えてきました。

今現在も日々そうしています。

2.特別支援学級高等部の進路指導

障害者雇用率制度を

知っていますか?

障害者の就職には困難がともないます。

障害者が仕事を持って

社会的に自立していくために

障害者雇用促進法があります。

それに従業員が一定数以上の規模の事業主は

障害者の雇用を法定雇用率以上にする

義務があると定められています。

現在の法定雇用率は従業員の2.3%の人数です。

企業は障害者を雇用する義務があるのです。

私の勤めていた特別支援学校の高等部では

1年次から職場実習を最低でも5回行って

生徒に合う職場を決めていきます。

1回の職場実習は1週間から3週間です。

法定雇用率を満たすために

企業は様々な雇用形態を取ります。

一番多いのは

パートタイム雇用という形で雇用する企業です。

そこでは時給の最低賃金で雇います。

戦力として期待しません。 

パートで

スーパーのバックヤードや

商品補充の仕事をしていたり

介護の現場で清掃や

介護補助として働いていたり

調理補助などで飲食店で働いたり

している卒業生が沢山います。

10年以上まじめに働いても

パートのままです。

最近増えてきたのは

障害者を雇用する関連会社を作って

清掃やメールの仕分け配達

事務補助などの雑用を請け負わせる形です。

それは大企業に多いです。

正社員や準社員として雇用しますが

勤務時間が短く給料も安いです。

他の正社員と違って昇給もないし

賞与もないかあってもわずかです。

製造業に就職した生徒もいます。

製造業は高卒と同じ条件で

正社員として雇用してくれるところが多いです。

でも正社員の最低雇用条件での雇用です。

昇進したという話は聞いたことがありめせん。

そこでも比較的能力の高い生徒しか雇用されません。

しかもここで忘れてはいけないのが

特別支援学校の卒業生が全て

一般就労できるわけではないということです。

70%は作業所や

津久井やまゆり園のような

障害者福祉施設に通所や入所をします。

私たちはそんな現状を知りながら

ひたすら企業や作業所に生徒を送り込むことを目標に

日々生徒を指導していきます。

3.中学校特別支援学級の進路指導

中学校の特別支援学級には

知的障害特別支援学級と

自閉症・情緒障害特別支援学級があります。

知的障害学級の生徒の進路は

特別支援学校やサポート高がほとんどです。

成績は文章表記され

入試も面接重視で希望すればほぼ入学できます。

それでも高卒後より良いところに一般就労させようと

それがかなう高校への入学を目指し

それらの高校のカリキュラムについていけるように

中学校から鍛えます。

自閉症・情緒障害学級は

発達障害の生徒達がほとんどで

高校の一般入試を目指して入級してきます。

大勢の生徒達とかかわることが苦手なので

苦手な教科を少人数で受けることを目的に

入級してきます。

そこでも希望の高校に進学させるために

やはり日々学力をつけさせようと鍛えます。

いつも志望校を意識させるような話をして

そのために何を努力すればいいのかを

どのように学習していけばいいのかを

繰り返し言い続けるのが進路指導です。

4.SST-ソーシャル・スキル・トレーニング

進路指導をして学力を付けるだけでなく

コミュニケーション力を付けることを中心に

SSTも行います。

SSTとは

Social Skills Trainingの頭文字をとったもので

さまざまなプログラムを通して

対人関係など社会生活に

必要なスキルを学んでいく支援のことです。

プログラムでは実際に学校や社会生活で困った場面を例に挙げて

ロールプレイなどで解決方法を見つけていき

自分が同じ場面にあったときに

適切に振る舞えるようにするなどがあります。

目的は子ども達に社会生活を送りやすくさせるためです。

人間関係を円滑にして

安心して生活できるようにさせるためです。

でも私たちは職場や学校で周囲に混乱を起こしたり

迷惑をかけたりしないように

普通の言動を場面に合わせて一つ一つ教えていきます。

生徒の安心というより周囲の安心のためです。

進路先でみんなに理解してもらえるように

話したり行動したりすることのできる力ではなくて

進路先で受け入れられるような行動の指導です。

相手から悪い反応がこないようにする指導なので

生徒達が周囲の人たちとわかりあって

幸福感を得るということととは程遠いです。

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5.幸福の3要素

今回もあるセミナーで学んだ内容によると

精神科医の樺沢紫苑さんは

人間が感じる幸せの正体を脳内分泌物質として

3つの幸福物質」を上げているそうです。

彼によると

脳内で幸福物質が出た状態が幸せであり

幸福物質を出す条件というのが

「幸せになる方法」であるということです。

その3つの脳内分泌物質とは

セロトニン、オキシトシン、ドーパミンで

それぞれが別のタイプの幸福を与えて

3つの幸福でバランスよく満たされていると

幸福を感じるらしいのです。

そして幸福の3要素とは

①セロトニン的幸福安心、やすらぎ

②オキシトシン的幸福社会的つながり

③ドーパミン的幸福成功、達成

だということです。

そして満たしていく順番も重要で

①②③の順番でないといけないそうです。

この順番を間違えると

幸福になるどころか

むしろおもいっきり不幸になる可能性もあるそうです。

私はこれを知って愕然としました。

私は特別支援教育に携わってから

ドーパミン的幸福の達成をひたすら目指して

生徒を指導してきました。

厳しい将来を生きる子どもたちを思い

望む進路を達成して成功を

手に入れさせたいと願って指導してきました。

全ての指導の目的は

ドーパミン的幸福の達成のためでした。

生徒にもいつも

望む進路の達成こそが

将来の希望であるような話をしていました。

だから今はひたすら頑張れと言い続けてきました。

その達成こそが生徒を幸せな未来に導くと

保護者に安心を与えるものと

信じて疑っていませんでした。

でも③番のドーパミン的幸福の達成から始めると

①に至らず幸福感を感じることはないと

樺沢紫苑さんは言っているのです。

実際特別支援学校の卒業生たちのことを改めて思い起こすと

わずか数年のうちでも思い当たる節がたくさんあります。

卒業後生徒達の多くは悩んだり

職場で辛い想いをしていたり

さらに耐えきれずに仕事を辞めたりする人もいます。

彼らは希望の進路を獲得しても

幸せではなかったのです。

6.子どもたちの幸福のために

中学校の普通学級の担任や

部活動の顧問に情熱を燃やしていた時は

生徒達が最高のクラスだと思えるクラスを作ろうとか

最高と思える部活でのつながりを作るろうと

純粋に思っていました。

授業も生徒達が楽しいと思える授業にしようと

沢山の生徒が考えを言えるようにと

色々と工夫してきました。

そうすると雰囲気は明るくて

リラックスした感じの授業になりました。

そんな時期に担任した

最初に書いた美容サロンの経営に至った生徒は

今日に至るまで

さまざまな辛い経験を積みました。

両親もきょうだいも

彼を支える力をもっていませんでした。

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故郷を離れた地で危ない橋を何度も渡り

ダークサイドに片足を突っ込み

すさんだ時期もありました。

裏切りや暴力を経験し絶望感を味わい

辛かった時もありました。

でもその彼の半生をを支えたのは

中学校のクラスの仲間たちでした。

いつもふらっと現れては

友達を誘い出しました。

仲間たちは快く応じて集まりました。

私も誘いを受けてその場に行くことがありました。

私が最高のクラスを作ろうと

生徒達と共に日々作り上げた人間関係が

彼を支え続け

彼はどん底まで落ちることはなかったのです。

そんな彼もまた
仲間たちを支えたのは言うまでもありません。

そしてまさにヒーローズジャーニーを経て

ヒーローとなって帰郷したのです。

彼は中学校の時から

安心で癒される場と支え合う人間関係を

手に入れていたのです。

だから彼は幸福の順番を間違えることはありませんでした。

私はいつから間違ってきたのでしょうか。

私の目の前の生徒たちには

安らぎやつながりはあるのでしょうか。

これからそれを手に入れる力はついているのでしょうか。

今回の学びと生徒の夢の実現は

私に大切なことを教えてくれました。

もう一度目の前の生徒たちの幸福に想いをよせて

生徒たちにかかわっていこうと思いました。

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