こんにちは。
キラです。
かつて担任した生徒だった
新進画家から最近絵を買いました。
彼は何度かコンペで入賞したり
テレビ番組で絵を使ってもらったり
個展を何度か開いたりしていて
成長途上です。
将来が楽しみです。
彼は以前の記事で紹介した
『はじまりのうた』を生きています。
選んだ道を振り返らず歩んでいます。
今回買った絵は
甥にプレゼントするためと
自分の新しい部屋に飾るためのものです。
10年くらい前にも1点買いました。
今回はその画家になった生徒のことを書きます。
その生徒はH.Kです。
1.H.Kのこと
H.Kは気難しく頑固な生徒でした。
意にそぐわないことには
決して従いませんでした。
自分の正義感にのみ従い
あまり人の立場や気もちを
考慮に入れることはありませんでした。
真っ直ぐな性格でしたが
みんなからはちょっと
変わり者に思われていたと思います。
彼とはいい関係から始まったとは
言い難いものでした。
彼とのかかわりを説明するには
M.Rという生徒の話をしなくてはいけません。
M.Rについて
その学校には
彼らが2年の時から赴任して
最初の1年はH.Kの担任ではありませんでした。
私のクラスに
サッカー部のエースで
とても目立つM.Rという生徒がいました。
その学校はヤンキーはほとんどいませんでしたが
M.Rはちょっと悪くて
性格も喧嘩も強くて
彼に逆らう生徒はいませんでした。
指導が難しいので
先生たちも気を使っていました。
私はその学校の前に
市内で一番荒れた学校にいたので
彼のことは中途半端に悪ぶっている感じに見えました。
と言うか
彼は尊大で
自分の思い通りにやって何が悪い
と言う感じの人でした。
家庭にも恵まれ
容姿にも頭脳にも恵まれていました。
満たされないものがあって
自己主張するタイプの不良と違って
どこか洗練されたものを感じました。
制服をらだらしなく乱して着て
陰でタバコや不純異性交遊がありました。
女の子にモテてました。
最初の頃彼は
妥協せず注意する私に
反感をもっていましたが
慣れてくると関係も良くなりました。
制服の乱れは注意すると
直すようになりましたが
すぐまた元に戻しました。
いたちごっこでした。
でも今だから言いますが
制服を着崩してきた様子はとても似合って
雑誌のモデルのようだったので
みんなの羨望の的でもありました。
H.KとM.Rの喧嘩
後からわかったのですが
画家になったH.Kは
ちょいワルでカッコいいM.Rを
とても嫌っていました。
いいかげんでやりたい放題のM.Rのことを
許せなかったようです。
ある時その二人が喧嘩になって
殴り合うと言う事件がありました。
原因はあまり覚えていませんが
画家になったH.Kが
M.Rを注意したら態度が悪くて
腹を立てたH.Kが胸ぐらを掴んだら
M.Rが殴って
殴り合いになったという感じだったと思います。
H.Kの堪忍袋の緒が切れたのでしょう。
それで私はM.Rを指導して
暴力を振るったことを謝ることになりました。
H.Kも最初に胸ぐらを掴んだことを
謝ることになっていました。
その謝る場でHは自分はちゃんとと謝ったのに
Mの謝り方に誠意が感じられないと思ったらしく
なっとくが行かないと
後で言っていたようでした。
それを知って
確かに謝り方は平身低頭ではなかったし
ダメージはHのほうが大きかったので
腹立たしさもよくわかるけど
私としてみれば
いつも相手の方が引くので喧嘩にならず
謝ったなんてことはこれまでになかったMで
しかも「相手が先にイチャモン付けて
胸ぐらを掴んできたのに
何で自分が謝るのか。
しかも相手も同じくらい殴ってきた。」
と言って譲らないのを
暴力を振るうのは間違っていると言い通して
謝るところまでもっていったので
もう終わりにしていいと軽く考えていました。
HはますますMが嫌いになり
ちゃんと謝らせなかったMの担任の私にも
憎しみを向けるようになったようでした。
でもHは授業にも出ていないクラスだったので
どんなふうに思われていても
何の支障もありませんでした。
2.H.Kの担任になる
3年に学年が上がり
クラス替えがありました。
すると私のクラスにH.Kがいました。
私は喧嘩は2年の初め頃のことだったし
ちょいワルのM.Rもとても落ち着いて過ごしたので
すっかり忘れていたし
解決したことと考えていました。
ところがH.Kはずっと根に持っていたようで
最初からどんな時でも反抗的でした。
全員に毎日「個人ノート」と称して
帰りの会を始めるまでに
日記を書かせていました。
その日のうちに全員のを見て
コメントを書いていました。
彼はそのノートでも毎日私を批判し続けました。
お父さんは教師全般を馬鹿にしてたようで
彼に「教師は大学で免許さえ取れば
誰でもなれるのでたいしたやつはいないし
人間的にもつまらんやつが多い。」
と言ったそうで
そうノートに書いてきたこともありました。
彼は正義感が強いので周りに迷惑は掛けないし
陰で悪口を言ったり
誰かをそそのかして一緒になって
授業なりクラスの運営なりを
邪魔するわけではなかったので
しんどくはなかったけど面倒でした。
ただ私は彼のことはなぜか
嫌いではありませんでした。
そんな戦いがしばらく続いて
そのうち彼もなぜか落ち着いて来て
反抗もノートの批判もほとんどなくなっていました。
なぜだかは
彼に聞いたこともないし
私にもよくわかりませんが
クラスはみんな仲が良く
毎日楽しく過ごしていたので
いつまでも根に持っているのが
馬鹿らしくなったのではないかと思います。
引越しの時に久しぶりに昔の写真を整理していて
その時の修学旅行の写真が見つかったのですが
なぜか彼との2ショットがあって驚きました。
ずいぶん長く喧嘩状態だったイメージだったのですが
2か月弱だったようでした。
書いていたら
まだほとんど核心に至っていないのに
まだまだ続きそうなので
続きは次回です。
H.Kが選んだ道を歩んでいく話です。
そう言えばH.Kとは卒業しても
10年以上関係は続いています。
M.Rとはたぶん
卒業後は会うことはなかったと思います。
H.Kは我が道をいく気難し屋しで
人とのかかわりがあまり上手ではなく
友達も多くなかったけど
理解し会えたら
情の深く律儀ないいやつでした。
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