こんにちは。キラです。
発達障害がどんな障害か
知っていますか。
ボランティアコーディネーター
研修会がありました。
色々な事例を検証する中で
発達障害の子どもと親の
支援の事例がありました。
それは保護者のつぶやきから
ボランティアを
立ち上げていく話でした。
発達障害をもった生徒とのかかわりを
思い出しながら話を聞き
色々と考えさせられました。
発達障害をもった生徒とのかかわりで
私が経験したことや
今回の研修で考えたことを
記事にしてみました。
今回は読みに障害をもつ
子どもたちのことです。
1.発達障害とは
近年発達障害への理解が
少しずつ広まっています。
発達障害の原因
発達障害は
先天的に中枢神経(脳)の
機能障害があることが
原因とされています。
でも発達障害を引き起こす要因や
メカニズムなどは
まだはっきりとは解明されていません。
環境や育て方によって
症状などの発現の仕方が違うけれど
決して環境や育て方が原因で
発症するものではないということです。
発達障害の表れ方
発達障害と言っても大きく分けて
4つあります。
知的障害と(MR)
自閉症スペクトラム(ASD)と
注意欠如多動性障害(ADHD)と
学習障害(LD)です。
でもそれらを合わせもつこともあり
個人差が大きいことから
一人ひとりの症状に合わせた
支援が必要です。
以前の記事で触れたことがあります。
今回は学習障害(LD)について話します。
2.学習障害(LD)について
学習障害(LD)とは
全般的な知的発達には問題がないのに
読む、書く、計算するなど
特定の事がらのみが難しい状態を
学習障害(LD)と言います。
学習上の問題が生じて
学業成績が思わしくなかったりや
日常活動にも
支障をきたすことが多いです。
こうした能力を要求されはじめる
小学校2~4年生頃に
成績不振などから
障害が明らかになることが多いですが
知的障害や勉強嫌いや怠惰と
思われることも多いです。
学業不振の結果として
学業に意欲を失い
自信をなくしてしまうこともあります。
学習障害(LD)の分類
読む、書く、計算することの障害を
それぞれ
読字障害(ディスレクシア)
書字表出障害(ディスグラフィア)
算数障害(ディスカリキュリア)
と言います。
また人によって症状の現れ方も違うので
診断が難しい障害でもあります。
学習障害のある人の中でも
文章を構成するのが得意な人もいれば
算数が得意な人もいます。
3.読字障害(ディスレクシア)の子の話
ボランティアコーディネーター研修の事例は
読みに障害をもったディスクレシアの
小学校低学年の男の子の事例でした。
お母さんの気付き
最初にお母さんが
我が子の学習の遅れが
知的な障害に拠るものではなく
読み書に特化した障害だと
気付いたのだそうです。
彼が小学校に入学してから
彼女は毎日わが子の家庭学習を
見守るのが日課でした。
仕事と家事と子育てに
毎日一人で奮闘していました。
勉強がわからないというわが子に
毎日丁寧に説明して勉強を教えたそうです。
算数はやり方がわかると
ほぼ正答することができました。
でも問題を一人で読んで
解くことができませんでした。
国語は全くわからないと言います。
ひらがなは覚えていて書けるのに
何が書いてあるかわからないと言ったそうです。
彼が小学校に入学するまで
彼女はずっと
絵本の読み聞かせをしてきたそうてすが
彼は本の内容をよく理解していて
絵本を話題にして
よく話をしたがったそうです。
彼女は彼のそんなチグハグさに
少しずつ違和感をもつようになったそうです。
そしてそのうち
学習障害のことを知るようになって
我が子の障害が
読字が困難なものであることに気付いたそうです。
お母さんの奮闘
読みに障害があるという
我が子の学業不振の原因に気付いたお母さんは
学校に教科書などの
読み聞かせの支援を頼みましたが
学校側は
特別なことはできないと
断ってきたそうです。
それで
誰か読み聞かせをしてくれる人は
いないかと
社協に相談が寄せられたようです。
お母さんから相談を受けた
ボランティア担当は
まず音訳ボランティアに頼んだそうです。
音訳ボランティアとは
視覚障害者のために
書籍や広報誌などを音読して
支援する人たちです。
サピエ図書館というのがあって
そこには音読したメディア書籍が揃えてあり
貸し出しをしています。
アカウントを取得すれば
オンラインでダウンロードもできます。
そのサピエ図書館で
教科書は網羅していることを
音訳ボランティアの人たちに
教えてもらったそうです。
お母さんはすぐ教科書や児童書を
ダウンロードしたそうです。
私も今の仕事に就いてすぐ
音訳ボランティアグループの方から
サピエ図書館のことを聞いて
そんなものがあることを初めて知りました。
しかも教科書を網羅していることも
知らなかったし
LDの学習支援に使うという発想も
浮かびませんでした。
目から鱗でした。
その後支援を断った学校も
サピエ図書館に登録して
音読教科書をダウンロードするようになり
彼は音読教科書で
勉強できるようになりました。
テスト問題なども
読み上げてもらえるようになりました。
そうしたら理解できることが
増えていったそうです。
今では嫌いだった勉強が
楽しくなったそうです。
お母さんのつぶやきから
そしてお母さんが
ボランティア担当の前で
「勉強が得意な子は
学習塾やK文のようなところに行っているらしい。
うちの子はそういうところに
入っても無理だから
どこかに読み聞かせて
勉強を教えてくれるところがあったら。」
とつぶやいたそうです。
それを聞いたボランティア担当が動き
音訳ボランティアグループの人たちが中心になった
「読み聞かせの勉強会」
ができたそうです。
視覚障害の子どもと
ディスレクシアの子どもが
いっしょに学ぶ場です。
そこにはお母さんたちも参加していたので
お母さんたちのお互いの悩みを分かち合う会も
できたそうです。
彼の場合はお母さんが
勉強がわからないという我が子と
真剣に向き合い
我が子の話を真剣に聞き
毎日勉強を教えていたので
彼の特徴に気付けたし
次の行動にもつながりました。
その結果さらに
お互いが支え合って学んでいく
コミュニティの誕生にまでつながりました。
4.助けを求める誰かのためにできること
でも彼のような子はふつう
知的な遅れとか
勉強が苦手とか
判断されてしまって
何も手立てがなされないまま
勉強嫌いになっていき
学業不振に陥っていきます。
さらに周りからの言動によっては
自己肯定感を低めていき
つらい人生を送ったかもしれません。
それだけではありません。
私は物心付いた時から本が好きでした。
ボロボロになった絵本が
いく冊もあったことが記憶に残っています。
自分で何度も開いたのか
誰かに読んでもらったのか
覚えていませんが
何となくおばあちゃんに
よく読んでもらっていたような
記憶があります。
自分で読めるようになってからの
記憶は鮮明で
大きな声で何度も読み上げていました。
ほめられていい気になったものです。
本は世界を広げてくれました。
本を読むことで
自由にいろんな世界に
行くことができました。
大好きなアメリカドラマも
いろんな世界や空間に
連れていってくれますが
本は書かれていることから
自分でさらに
世界や空間を広げることができます。
難解な文章からも
自分なりに自分の中に
吸収できることはたくさんあり
それらが自分の
血となり肉となっていることを感じます。
そういうことを体験できるのと
できないのとでは
人生が違うような気がします。
でも彼が
お母さんのおかげで多くを得ることが
できるようになったと言っても
彼の進む道には困難が伴うことが予想されます。
でも彼は
自分のために
行動してくれる人たちがいることや
学ぶ喜びを知り
共に学ぶ仲間も得ることができました。
私がこれまでにたくさん出会ってきた
学習につまずき
怒りと絶望をためて生きなくてはならなかった
多くの生徒たちとは
違った生き方ができるかもしれません。
少し意識を広げれば
あなたに助けを求めている子どもたちの声が
聞こえるかもしれません。
あなたの近くでつぶやいている人の存在に
気付けるかもしれません。
あなたも誰かの力になることが
できるかもしれません。
次は書字表出障害(ディスグラフィア)の
生徒のお話です。


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