1.またマダムK
マダムKは優しくてとてもいい人です。
人のことにも親身になります。
でもものすごく怖がりです。
普段でもちょっとしたことで
びくついてリアクションがすごいので
彼女の反応や声に
びっくりすることがよくありました。
こと霊的なことになると大騒ぎで
いろんな人に助けを求めます。
図らずも霊的な影響を受けてしまった時は
動けなくなるらしく
ずっと伏せってしまいます。
そんな時の家事は
ご主人が帰ってきて助けていました。
彼女はすぐに誰とでも知り合いになります。
でもそんな風にびびりだから
相手に霊的な影を見つけたら
一目散にその人から遠のきます。
知り合った時は
何とかなると思って付き合っていて
いきなりもう無理だと思って
遠ざかることもよくあったので
相手からしたら
親しくしていたのに
いきなり連絡も取れなくなるのだから
当惑すると思います。
でも彼女からしたら
付き合い続けたら
自分が普通に生活ができなくなるし
家族に物理的にも霊的にも
被害が及ぶのだから
仕方がないことなのです。
とにかく彼女は
自分が悪いものが憑いていると判断した相手とは
一切かかわりを避けていました。
それはなによりも優先され
徹底していました。
2.iという生徒
初任校でかかわった
ある女の子がいました。
この子はiと呼びます。
中学校時代のiは
元気でやんちゃで
ワルの一味でした。
でも授業をサボったり
タバコを吸ったり
犯罪に手を染めるようなことは
ありませんでした。
教師の言うことを聞かず
いつも反抗して暴言を吐き
授業を邪魔して
教師を困らせました。
本当にあばれん坊でした。
しかも組織力があるので
彼女に気に入らないことがあって暴れ始めると
ワルたちも彼女に同調して
手がつけられませんでした。
指導が難しいので
クラスでは女子のトップでした。
私は3年間
iの担任をすることはありませんでしたが
授業は出ていました。
私はiとは
なぜか気が合って
よく話をしていました。
彼女は義理を感じてか
私の授業は真剣に受けてくれ
テストもがんばり
なかなかいい点でした。
他生徒のことで
私が困っていると
助けてもくれました。
そしてiは
卒業してからもずっと
連絡をくれていました。
iは高校から短大に進学して
歯科衛生士になりました。
でも1年も勤めず
アルバイト先のオーナーの息子で
歳が10以上離れた男性と結婚しました。
まだ二十歳になったばかりだったと思います。
結婚相手のお店は和食の老舗で
お店も何軒かありました。
iは玉の輿にのりました。
そこまでは順風満帆かと思われました。
生まれた女の子に障害ありました。
夫の両親は
孫をとても可愛がりましたが
iに跡継ぎの男の子を
執拗に求めました。
それで彼女は
辛い不妊治療を続けていました。
医師から
その不妊治療は
発癌のリスクあるかもしれないと
言われたそうです。
彼女は妊娠はしましたが
子どもは育つことなく
流産しました。
それを何度か繰り返しました。
iは不妊治療の辛さだけでなく
お腹の子どもを失う苦しみを
何度も味わったのです。
どんなに辛かったことかと思います。
治療を続けて数年が過ぎたころ
iは乳癌になってしまいました。
私は以前の記事で書いた
知識豊富な友達の事務の先生に
最善の病院と治療について
色々と教えてもらって
彼女に伝えました。
3.マダムKの助言
その頃だったと思います。
私はマダムKにもiのことを話しました。
スピリチュアルな力で
iを少しでも楽にしてやれたらと
思ったからです。
実はマダムKもiと同じ学年で2年間過ごし
授業でも教えていました。
iはマダムKにもなついていました。
私が相談した時マダムKは言いました。
「彼女には
祖先の悪い力が強く働いているから
どうにもできない。
関わる人にも
禍いが降りかかるような
強力な因縁だから
親密にならない方がいい。」と。
そしてマダムKは
彼女が中学生の頃からそれを感じていた
とも言いました。
私は耳を疑いました。
その時私は
その言葉もそれを言ったマダムKも
とても怖かったです。
iがいつだったか
家の前に
黒い奇妙な服を着た男の人が
よく立っていて
自分にしか見えてないようだと
言っていたことも思い出して
さらにおびえました。
私は彼女とすでに親密なのに
どうすればいいのかと
マダムKに聞くと
フェイドアウしていくしかないと言いました。
自分からは決して連絡を取らず
対応も最小限にしていき
しなくていいような返信はしないで
電話には出ないようにしろと言いました。
マダムKはそうやって
親しい人とも縁を切ってきたのだと
わかりました。
マダムKの言う通りにしなくてはという思いと
ずっと慕ってくれていた
彼女への気もちの間で
自分が分裂しそうでした。
でも怖かったので
結局マダムKの言う通りに
彼女のメールアドレスも
電話番号も削除して
自分からは連絡を取りませんでした。
1年くらいそうしていたと思います。
4.私の選択
でも病気と戦っている彼女は
その経過をいつも連絡してくれました。
私の友達の事務の先生が紹介した病院に通って
事務の先生が教えてくれたように
主治医の先生に頼んで
東京の病院で最新治療も受けました。
そうしてiは
危機的状況を脱することができました。
彼女は私に連絡をくれる時
寒い冬にはいつも
私が風邪をひいてないか心配してくれ
暑い夏にはいつも
夏バテしてないか心配してくれ
いつも激職にもがく私をねぎらってくれました。
そんな彼女との関係を
目に見えない因縁のようなものを理由に
切ることが正しいのかと
いつもどこかで思っていました。
そうしていると
偶然彼女と出会って
話をすることがありました。
私の態度が変わったことに
絶対気付いているはずなのに
中学校の時の笑顔そのままに
全然変わることなく話をしてくれました。
家に帰って
自分が恥ずかしくなりました。
自分は何をやっているんだと思った瞬間
マダムKに影響される前の
合理的思考回路が稲妻のように戻ってきました。
霊とか因縁とか
ただの思い込みじゃないかと思いました。
私には
科学的に証明可能なものこそが
真実だったはずです。
それから
フェードアウトの方向に進んだのは
マダムKとの関係でした。
おそらくiの影響に怯えたマダムKが
私と距離を置いたのだと思います。
彼女は自分や家族を守りたいと
思ったのではないかと思います。
マダムKと
かかわることがなくなったら
スピリチュアルからも遠のき
占いもしたくなくなりました。
だから女性の社長からも遠のいて行きました。
5年くらい二人とは直接には会っていません。
でも二人のことは好きなので
全く関係が切れたわけではなく
メールのやり取りはあるし
たまに話したりもします。
実際には私が遠のいたのは
スピリチュアルからです。
その後もiは
しんどい人生を送ります。
夫が浮気して離婚騒動になったり
夫や夫の家族との間に軋轢があったり
障害のある娘は賢く優しい子でしたが
障害をもつことで
親子で辛い思いをするようなことが
たくさんあったり
iの実の妹のことで何度も
辛いことがあったりしました。
乳癌も再発しました。
私に報告したこと以外にも
我慢強い彼女のことだから
いっぱい辛いことがあったはずです。
でも彼女はくじけませんでした。
私の脳裏に浮かぶ彼女は
いつも中学生の時のまま
やんちゃで不敵に笑っています。
私はiと頻繁に会ったり話したりは
していませんが
フェードアウトすることはなく
関係は続いています。
コロナ禍が落ち着いたら
ご飯を食べに行く約束もしました。
この記事を書いていて突然
「強くなろう。」という思いが
突き上げてきました。
スピリチュアルな世界があってもなくても
禍いをもたらすものがあるなら
そんなものに負けない
そんなものを跳ね除け蹴散らす
精神力でも
霊的な力でも
超能力でも
何でもいいから強力な力を
付けようと思いました。
そして
私に何ができるかわかりませんが
これからも
私にできることで
彼女を支えていきたいです。
これを最後まで読んだあなたは
どんなことを考えましたか?
私は今回は
自分に起こった
スピリチュアル体験のことは書いていませんが
知りたい方はご連絡ください。


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